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名残の桜

  • 執筆者の写真: 高橋宗真
    高橋宗真
  • 2021年4月9日
  • 読了時間: 1分

更新日:6月19日


今年1月から3月は緊急事態宣言でお茶はお休みでした。4月に入り、先週、3ヶ月ぶりにお茶を再開しました。例年、新年の初釜から厳冬の2月、3月は雛祭と各月のお茶が続きますが、今年は桜の初茶です。


色紙は川崎大師住職の書「香風」。香風は花を吹く風で古文に「浄土の声」とあります。

清らかな風に慈しみを受け疫病退散の祈りを込めて。


棚は円能斎(裏千家13世)好み「吉野棚」。吉野窓と言われる丸窓を活かしたデザイン。

棚左に炉の時は障子、風炉の時は葦簀が入り、それぞれ趣があります。


棗は欅目長棗「桜に燕」。枝垂れ桜に螺鈿の燕が飛んでいます。

お茶碗は「花筏」京都清水焼。平茶碗で桜にお茶が映えます。

いつもこのお茶碗を見ると高台寺の春を感じます。


茶杓は大徳寺瑞峰院「前田昌道」作。銘「喫茶去」。(写真下)

喫茶去は「どうぞお茶を一服」という禅語。茶道で学ぶ基本の語です。

シンプルな3文字で、分け隔てなく心を入れてお茶を点て頂くという意を表しています。


今日は桜でお茶を一服。

皆さんに久しぶりにお会いでき茶室も華やぎました。



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​裏千家茶の湯教室 高橋宗真 | 川崎市
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