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茶の湯
宗真
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水無月
梅雨空が続く日、ブルーの紫陽花が茶室を彩ります。 掛軸は「心如海」(心、海の如し)。心は海のように広く穏やかにという意で、シンプルですが、海の広がりを想う語句です。玉龍寺(伊勢大徳寺派)戸上明道書。 お茶は長板に竹の絵の皆具で「包帛紗」(つつみぶくさ)の濃茶です。...

高橋宗真
7月13日


聴雨
6月、梅雨時は、雨音を聴きながら、静かなお茶を楽しみます。 掛軸は「水上清々翠」(すいじょうせいせいのみどり)。水辺に揺れる草木の風景です。 竹籠の紫陽花も茶室にシックな色合いを添えています。 お点前は水の季節の取り合せで、長板にガラスの水指。...

高橋宗真
2024年7月18日


茶箱を楽しむ☘️
今年の夏は厳しい猛暑が続きました。 その中でも、皆さん、お稽古に来て夏の茶箱を楽しみました。 茶箱は江戸末期(1850年代)、裏千家11代玄々斎が季節に合わせた「雪月花」の点前を創案されたのが始まりです。今日は夏の点前「卯の花」。茶箱の基本となる最もシンプルなものです。最初...

高橋宗真
2023年10月2日


夏のレッスン
暑い日が続きます。夏の午後、涼しい風が吹くようお茶を楽しみます。 掛け軸は七夕の短冊「星河清涼風」(せいがせいりょうのかぜ)、西垣大道師筆。 「星河」は天の川、銀河の意、風が身も心も清涼にしてくれるという夏の禅語です。 花は中庭から黄色い花が愛らしく、花入れは萩。...

高橋宗真
2023年8月10日


笹露
梅雨入りで雨が続きます。紫陽花が色づき、茶室は初夏の彩りです。 掛軸は「水上清々翠」(すいじょうせいせいのみどり)。前大徳「橋本紹尚」書。 水辺に青々とした水草が揺れる風景を表す語で涼しい風を感じます。 棚は柄杓の丸窓が特徴の...

高橋宗真
2023年6月20日


傘の絵
梅雨の時期に出会う紫陽花。今年も静かな彩りで茶室を飾ってくれます。 お茶は水が美しい季節の取り合わせです。 掛軸:「水上清々翠」(水上清々の翠)水面に草木が揺れる風景です。 棚:淡々斎好み「溜精棚(りゅうせいだな)」 棗:利休伝来写「笹」。螺鈿の露が光る、福井の塗師(佐々木...

高橋宗真
2022年7月7日


葉蓋🍃
夏の掛軸「瀧 直下三千丈」。唐の詩人李白の「廬山の瀑布を望む」から「飛流直下三千尺、是れ銀河の九天から落つるかと」によります。瀧は三千尺を流れ落ち、天の川が落ちてきたのではという意、瀧の音が間近に聴こえます。 厳しい暑さが続きます。...

高橋宗真
2021年8月28日


紫陽花
紫陽花が茶室を彩る季節です。 家の中庭に紫陽花が咲き、朝、茶花として切ってきます。 青紫のガクアジサイが多いですが、丸い膨らみのホンアジサイもあります。 漢字が表すように陽のある紫の優しい花ですね。心を潤してくれます。 いつも掛軸を掛ける床の間は、籠を使った「掛け花」。...

高橋宗真
2021年7月11日


立礼 🎋テーブルを使って
夏の終わり、残暑を避けてリビングで立礼をしました。 立礼は明治初め、新しい時代に向けて考案された点前で、「点茶盤」と呼ばれる道具を置く机と椅子のセットがあります。近年は立礼としてデザインされた種々の棚もあり、海外のお客様をはじめ、茶会で多くの方々が気軽にお茶を楽しむことがで...

高橋宗真
2020年9月22日


朝顏の一輪
暑い日が続く8月は朝顔の掛軸。涼しい朝の垣根に咲く紫や薄紅の花が思い浮かびます。 これは鎌倉に住むフランス人友人の書。「朝かほの一輪」、優しい筆です。 茶花は中庭のランタナ、小さな白い蕾から黄色の花が咲きピンクに変わります。...

高橋宗真
2020年8月11日


夏の茶箱 ✨卯の花
茶箱は裏千家11世玄々斎(1810-77)が創案されたもので、四季を表す「雪(冬)月(秋)花(春)」、「卯の花(夏)」があります。お茶道具はすべて箱に入り、点前も簡潔で近代的な印象です。湯は鉄瓶で沸かし、旅先や野点で一服を楽しむことができます。...

高橋宗真
2020年7月22日


入梅 💧雨と露草
6月は雨と水の季節。 梅雨に入るとブルーや淡いピンクの紫陽花が咲き、雨に揺れます。 雨音を聴きながら水を楽しむ季節の取り合わせを紹介します。 掛軸:「水上清々翠」緑の木々、青々とした草花が浮かぶ水辺の風景がイメージできます。...

高橋宗真
2020年7月9日
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