葉蓋🍃
- 高橋宗真

- 2021年8月28日
- 読了時間: 1分
更新日:6月18日
夏の掛軸「瀧 直下三千丈」。唐の詩人李白の「廬山の瀑布を望む」から「飛流直下三千尺、是れ銀河の九天から落つるかと」によります。瀧は三千尺を流れ落ち、天の川が落ちてきたのではという意、瀧の音が間近に聴こえます。
厳しい暑さが続きます。
今回は夏のお点前、水指の蓋に木の葉を使う、「葉蓋」を紹介します。
これは玄々斎(裏千家11世)の創案で、七夕の茶会に好みの花入れに梶の葉を蓋にして水指に使ったのが始まりです。蓋にする葉は梶、桐、蓮など大きいものがよく、この日は、中庭の芙蓉、葉を上向きにして茎が前に来るように水指に置きます。(写真下)
葉の上に露を落とすと涼しげですね。
葉は水指の蓋を開ける時に右手で葉の手前を取り、左手を添えて二つに折り、葉をいくつか折って、茎を差して建水に入れます。葉は一回限りのもの、「涼を楽しむために葉の命を頂いていることに感謝を忘れずに」という教えもあります。
お茶碗は七夕の笹の葉飾り。笹には邪気払いの意味があると伝えられています。
8月から各地に緊急事態宣言が出され、お茶は9月半ばまでお休みです。
先行きが見えず、ニュースで心が痛みます。
「コロナが収束しますように」七夕の短冊に願いを込めて🎋












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