水無月
- 高橋宗真

- 7月13日
- 読了時間: 1分
梅雨空が続く日、ブルーの紫陽花が茶室を彩ります。
掛軸は「心如海」(心、海の如し)。心は海のように広く穏やかにという意で、シンプルですが、海の広がりを想う語句です。玉龍寺(伊勢大徳寺派)戸上明道書。
お茶は長板に竹の絵の皆具で「包帛紗」(つつみぶくさ)の濃茶です。
皆具(かいぐ)は、水指、建水、杓立など、すべて同じ絵柄のもので、染付の竹に涼しい風を感じます。「包帛紗」は、棗を帛紗で包み、濃茶の茶入れとして扱う点前で、帛紗に包んだ棗が水指前に置かれます。帛紗の紫がとても引き立ちますね。
終わりに、帛紗から出された黒の中棗と茶杓を拝見に出しています。
お点前は2年以上、お茶を続けている方です。(写真上)
茶杓は6月の銘「せせらぎ」。但馬宗鏡寺(すきょうじ)小原游堂作。(写真下)
昨年秋、鷺沼のお茶室で茶筅供養があり、講話をお聞きして購入したものです。
「水無月」は「水の月」です。
中庭の紫陽花は、今年も瑞々しく咲き、夏の訪れを告げています。


















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