秋🍂 炉開き
- 高橋宗真
- 2023年12月3日
- 読了時間: 1分
更新日:2023年12月29日
秋らしい日が続く11月、炉開きをしました。
お茶は11月から、釜の位置が風炉から炉に変わり、釜がお客様に近くなります。
湯の音や湯気を身近に感じ、暖かさを伝えます。
掛軸は「関(かん)」。関所の意味でまた新たな気持ちで稽古していくことを意味します。
炉開きにふさわしい禅語です。(写真上)
薄茶点前では最後に道具を棚に飾っています。例年、炉開きを彩る取合せです。
棗は「雲錦」(出雲漆壺斎作)桜と紅葉が秋の色合い。
茶杓は銘「千歳」(明道)。寺の古竹から作られています。
茶椀は「蔦の絵」(京都紫雲)。水指は「葡萄棚」(京都徳泉)。
お菓子は「八雲餅」。目黒の和菓子店「ちもと」製。
柔らかいお餅が薄い竹皮に包まれて食べやすく人気の一品。
11月には五島美術館の茶会があり、コロナ後、4年ぶりに再開された濃茶席の点前では、古田織部の直筆の掛軸、黒織部茶碗など美術館所蔵の茶道具が使われました。
展覧会は桃山時代から江戸初期の花生、水指などの「古伊賀」。
秋の晴れた日、お茶の歴史を感じる1日でした。(写真下)
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