初秋
- 高橋宗真
- 2024年10月21日
- 読了時間: 1分
更新日:2024年10月22日
今年の夏は猛暑が続きましたが、ようやく秋の気配です。
掛軸に「月白風清」(月白く風清し)、ススキが揺れる色紙を見る季節になりました。
花は小菊、落ち着いた色合いです。
9月は暑さを避け、釜ではなく鉄瓶を使った茶箱です。
茶箱は江戸末期、11代玄々斎が考案した点前で、道具はすべて一つの箱に入ります。
茶筅を入れる筒、お茶椀や茶杓を包む仕覆などもあり、旅先や野外でも楽しめるよう、持運びできるようになっています。(写真中段)
茶箱には「雪・月・花」と呼ばれる点前があり、今日はその中から「雪」。
箱から順々に道具を出してお茶を点て、最後に道具を箱に戻します。
箱の蓋の上に棗や茶筅を置き、箱全体を使う手順はとてもよく考えられ、美しいです。
この茶箱は30年以上前、私が最初にお茶を習った先生の紹介で購入したものです。
蒔絵は「四君子」(四季の草花)、仕覆の文様は「万葉華文」、年月は経てますが、シックな輝きは変わらず、大切にしています。
お菓子は金沢の和三盆「花うさぎ🐰」と洋菓子ゴーフレット。
七宝透かしの干菓子盆が軽やかに味わいを伝えます。
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